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右向きにシッツしている盲導犬のイラスト
ボランティア リレーエッセイ "ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"
最新号 第18話   第17話  第16話  第15話
"ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"   読み物集のメニューページよりリンクしています。

ユーザー リレーエッセー "あいつと私"
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東京メトロ銀座線青山1丁目駅ホームでの盲導犬使用者の転落事故に関する声明 (平成28年9月)

交流会開催費補助制度(平成28年6月1日改正)を更新しました。
 
平成28年度 執行部組織
 
★ 第22回総会(平成28年5月)で承認されました、全日本盲導犬使用者の会 『規約』と『役員選挙管理規定』が更新されました。
 
新会長としての抱負と願い 郡司七重 平成27年6月
 
★ 日本補助犬情報センター 「補助犬受入実態の把握および阻害要因の調査報告(補助犬ユーザーアンケート調査編)」(外窓で開く)
 
★ 全国盲導犬施設連合会 情報誌 DUET25号・盲導犬情報第16号 (外窓で開く)
 
歩行・お仕事中の盲導犬。お仕事中の盲導犬には、声をかけないでくださいね < m(__)m >
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鹿児島大会にて、盲導犬たち No,7鹿児島大会にて、盲導犬たち No,8
 

ボランティア リレーエッセー "ボクだって、わたしだって、おりこうなんだもん! "

第18話 ボクだって わたしだって おりこうなんだもん !

最後の贈り物

北海道盲導犬協会 慰霊碑 出会いに感謝、別れに涙、愛に感動、励ましに勇気、笑顔に未来。老犬に携わり、そんな言葉が思い浮かびます。
 私を支えてくれたもの、それは紛れもなくたくさんの人との出会いと旅立った犬達が残してくれた大きな愛情と無言の激励だと思っています。

 そんな私の原点は、28年前に遡ります。
 引退した老犬に元のユーザーが面会に来られました。
 「おーい、元気かー。」と声をかけたユーザーにその老犬も静かに反応し、再会を喜んでいるように見えました。
 手放したユーザーの表情がその一瞬で笑顔に変わり、元気でいることの嬉しさ、会えたことの喜び、すべてが幸せなひと時に感じました。
 私はご挨拶をして、その老犬の様子をお話しし、しばらくしてからの別れ際、そのユーザーに「よろしくお願いしますね。」と言われました。
 その時初めて、ユーザーに代わって私がこの犬達を見届けていくんだという責任感が沸いてきたのです。ユーザーにとって老犬ホームは、犬が元気でいることで安心感につながり、そして再び次の盲導犬と前を向いて歩き出せる、そんなユーザーの想いがたくさん詰まった場所なのだと実感したのを今でも鮮明に覚えています。
 当初、引退犬は老犬ホームでの飼育管理を主に行っていましたが、今では、委託制度も整い、元のパピーウォーカーさんはもちろん、新しい飼育委託ボランティアさんに支えられて引退犬の老後を楽しく見守っています。
 ボランティアさんとの関わりの中で、実は最近、私の気持ちにある変化が起こりました。
 今までは、自身が老犬ホームで犬と関わり、お世話をすることにやりがいや楽しさを感じていたのですが、今は、委託先の皆さんが引退犬と楽しい時間を過ごすことや、犬自慢の話を聞いたり信頼関係を築いた姿を見ることに自身の喜びを感じるようになったのです。
 それはきっと、私が老犬との限られた時間を「大切な時間」と強く感じ、介護を含めて共に過ごす喜びを皆さんにも感じていただき、そのことこそがこの子達への最後の贈り物であると身に染みて感じたからだと思うのです。
 ボランティアさんには今しかない大切な時間を過ごして欲しいと心から願っています。



第17話 ボクだって おりこうなんだもん !

「エルフからの手紙」

僕と弟の海斗君です  「皆さんこんにちは。ボクはエルフと言います。札幌に住んでいます。道産子です。平成14年3月生まれ。15歳になりました。 ボクは北海道盲導犬協会の繁殖犬として頑張ってきました。満12歳の誕生日で引退し今は飼育ボランティアの家庭でのんびりと余生を過ごしています。 平成16年1月 今の家に来てもう13年が過ぎました。お父さん、お母さんはとても優しいです。 特にお父さんは何でも言う事を聞いてくれます。優しすぎて たまにお母さんから甘やかし過ぎと叱られています。 家にはお姉ちゃんがいましたが結婚して苫小牧と言う所に住んでいます。 お姉ちゃんには海斗君と言う名の男の子がいます。僕の弟です。12歳でこの春中学生になりました。 弟が小さい頃 冬はソリに乗せて雪道を引っ張たものですが大きくなって今はもう無理です。 海斗君はとっても僕を可愛がってくれ毎月1度は必ずお姉ちゃんと一緒に会いにきてくれます。ボクの一番嬉しくて楽しい時間です。
 ボクの家は札幌です。庭の雪もやっと消えかかってきました。福寿草が黄色の花を咲かせています。これから様々な花が一斉に花を咲かせます。 本州の方は桜は既に終わりだと思いますが札幌はこれからです。5月の連休頃の開花予報がでています。 冬は雪も多く大変ですが広い公園の中を雪煙を上げながら走り回るのも楽しいですよ。 夏も本州の様に暑くて寝苦しいなんて事もなく過ごしやすい土地です。

 ボクが家に来た時はソラと言う名の先住犬が居ましたが平成18年7月 14歳で天国へ逝きました。 それからはボクだけになりました。お父さん、お母さんがまだまだ元気で過ごせる様にボクも頑張ります。 昨年はユーザーさんの事故や盲導犬へのいじめ等残念な事がありましたね。 お父さんは盲導犬に対する理解や考え方が欧米、ヨーロッパなどと比べ格段にレベルが低いと いつも怒っています。 ボクのお父さんは平成14年から協会のボランティアをしています。今も募金活動やイベントのお手伝い等頑張っています。 まだまだボランティアを頑張って続けて行くと言ってますが協会の職員の方、ユーザーさんのじゃまにならない様とお母さんに言われています。 今現在働いている盲導犬や繁殖犬にはボクの血統を受け継いだ子達がたくさんいるんですよ。それが僕にはとっても嬉しいんです。 近所に住んでいる2頭の繁殖犬が3月、4月と相次いで出産しました。皆ボクの子孫です。 皆元気で育ち1頭でも多くユーザーさん達のお役に立てたら良いな〜と思っています。

 函館まで新幹線が延びて1年が過ぎました。ボクの家から新千歳空港まで40分程で行くんですよ。 これからの北海道はとても良い季節になります。ボクのお父さんは皆さんのお役に立ちたいと言っているので来道の節は是非声を掛けてください。そして僕に会いに来てくださいね。待ってま〜す。
  エルフより  」


 

第16話 わたしだって おりこうなんだもん !

「パピーのヴィナンとリタイア犬になったヴィナンと生活する日々」

ソフトクリームをおねだり中のヴィナン  2011年8月 北海道盲導犬協会からヴィナン引退の連絡が入りました。まだまだお仕事が続くと思っていたので驚きです。 事情を伺うと「吐き気症状がひどく病院で緑内障と診断された。歩行に危険があることと治療の必要性から引退」との事。 大きくて愛らしい目のヴィナンが・・・ 目の不自由なユーザーさんの目となり頑張って来たのに、今度は自分の目が見えなくなるかもしれない、そう思うと可哀そうで涙しました。

 ヴィナンとの初めての出会いは、今から14年前の2003年7月に行われたパピーウオーカー委託式です。そこには可愛い仔犬ちゃん達が待っていました。この仔を立派な盲導犬に育てなきゃ!と、使命感みたいなものを胸に張り切ってのパピーウオーカースタートです。 初めは家族の腕や手に生傷の絶えない悪戦苦闘の日が続きましたが、肝心なトイレトレーニングは二週間後には比較的順調に済ませるお利口さんで一安心。外散歩が可能になってからは私との散歩が多く、色々な場所を経験させました。 ある日 河川敷で少し目を離した隙に、草むらで釣り人が放置した大きな魚をくわえている姿を見てビックリ!! 釣り針が残っていたら危ないと反射的に大声で「ヴィナン!!」と叫んでしまいました。 毎日可愛い可愛いと接していましたが、後にも先にも本気で怒ったのはこれ一度です。同時に犬本来の姿を目の当たりにした瞬間でした。 沢山の思い出を残してくれたパピーウオーカーの13カ月間は瞬く間に過ぎました。委託終了後の別れは辛かったですが、次に始まる盲導犬訓練の結果に関わらず何れは引き取る事を希望していたので、戻って来るのを楽しみに待つ事としました。

 2011年10月 検査と治療を終えたヴィナンは、老犬ホーム担当の辻さんに連れられて7年振りの帰宅です。協会の車輌から降りると記憶が有るのか自宅前で待っていた我々夫婦に一目散で駆け寄って来て、何度も大きく飛び跳ねてのご挨拶です。居間では用意していたパピー時代の大好きな縫いぐるみをくわえて走り回り中々落ち着きません。この動きを見るとこの子が盲導犬だったの? これからは私達とのんびりと暮らそうね! ヴィナンの引退と同じ年に完全退職したお父さんが散歩の相棒です。もう直ぐ14歳になりますが、最近は散歩の準備を始めると、それじゃ行きますかとノッソ ノッソと起きてきて、まず手足を大きく伸ばしながら背伸びのストレッチ、これがヴィナンの1日の始まりです。 約1時間をルンルン気分で行き交うワンちゃんとも挨拶しながら速足(段々と臭い取りの時間が長くなってます)で歩き、それは屋内の動きとはまるで違う元気な姿に変身です。 相棒のお父さんも自然と歩幅を大きくして歩くので運動不足解消です。苦手なことも有ります。病院に車が近づくと後部座席に乗っていながら震えが始まり、これが待合室、診察台まで続きます。 また、シャンプーも準備が始まると隣の部屋へスゴスゴと静かに逃げ込んで行きます 。この動きがまた可愛いのです。 その半面、ブラッシングは好きで、声掛けすると進んで寄って来ます。

 心配していた緑内障の症状は安定していますが、元気な中にも段々年齢を感じる行動が多く見られます。 これからも北海道盲導犬協会から健康管理や預かりなど きめ細かなサポートを頂きながら、自由にのんびりと最期までルンルン気分で歩ける様に見守って行きたいと思います。


 

第15話 "ボクだって、おりこうなんだもん! "

【ステラと共に】

農道にて、春風と暖かい春の日差しを浴びてゆっくりのんびりお散歩中  我が家のラブラドールレトリバーとの出会いは20数年前、友人の結婚式で道東からの帰り道、阿寒湖畔のふと立ち寄ったお土産屋さんで余生を暮らしていたリタイヤ盲導犬に出会い、そのやさしさに触れ、この時から妻共々ラブラドールを飼うことが夢になったのです。 それから5年後思いがけず、知人から生まれたばかりの真っ黒で元気いっぱいのラブラドールの男の子を譲り受けることができて、大きいけれどおっとりとした性格に育つよう旅先で出会ったリタイヤ犬の名前を頂き、またその翌年にイエローのちょっと気が強く頑固な女の子も譲り受け、2頭との生活が始まりました。 それから10数年元気だった2頭とも他界し数年間は家中が静かでした。

 転機のなったのは私の定年ですが前記したように協会のホームページでいろいろなボラティアのあることや協会からの機関誌を見聞きしてリタイヤ盲導犬飼育ボランティアとしての道を選びました。
 繁殖犬ボランティア・・・これはできない
 パピーウォーカー・・・・かわいい盛りに手放すため辛く、年齢的に犬の力に負ける。
 リタイア犬ボランティア・・ここまでラブラドールを飼っていた経験を活かしこれならばできる と思ったのです。

 ステラが我が家へやって来たのは3年前です。ユーザーの希望により10才で盲導犬としては少し早いリタイヤでしたが肝臓に持病を持っていたため、協会で数カ月間の通院をしながら様子を見ることになり委託は叶わなかったかもしれません。 リタイヤ盲導犬飼育ボランティアに登録して1年以上が過ぎボランティアを諦めて、ラブラドールの幼犬を買おうか考えていた矢先、「持病を持ち通院が必要な飼育ボランティアになってしまうけれども」と協会から連絡がありました。待ちに待った瞬間です。イエローの男の子でおっとりしていて少し頑固、我が家にいた2頭のラブラドールを足して2で割ったようなステラです。自分で散歩道を決たり、行きたくない時などは意思表示もします。家族で一番の年寄ですが一番の甘えん坊です。躾がしっかりしているおかげで今までかなわなかったペット同伴の家族そろっての旅行にも出かけることができました。

 我が家にユーザーから頂いた1枚の写真があります。それはまだ私たちが一度も見たことのない自信に満ちた溢れた満面の笑顔のステラの写真です。3年が過ぎ甘噛みをするほど甘えん坊にはなりましたがこの笑顔はまだ見たことがありません。いつかこの笑顔を見せてくれるように、また協会の方々にも安心して頂けるよう、大切にそしていっぱいの愛情で家族の一員としてしっかりと見守って行きたいと思います。

東京メトロ銀座線青山1丁目駅ホームでの盲導犬使用者の転落事故に関する声明

 平成28年8月15日17時45分ころ東京メトロ銀座線 青山1丁目駅 渋谷方面ホームから盲導犬使用者の品田 直人氏が転落、死亡するという大変痛ましい事故が起きました。
 被害者ご本人はもとより、ご家族様に深く哀悼の意を表します。

 駅ホームは視覚障碍者にとって欄干のない橋を歩いているような場所です。盲導犬使用者の私たちも転落しましたら命がないか、或いは大きな怪我を負うことは必定な場所です。それだけに私たちはパートナーの盲導犬との慎重な歩行を行っていますが、その駅ホームによっては狭い場所に柱やベンチ等、多くの障害物があります。その上、電車に乗り降りする人等、本当に多種多様な利用者が行き来し、非常に危険な場所であります。
 特に駅ホームでは、走行する電車の音が反響し、時にはホームでのアナウンスが聞き取れない場合が多々あります。
 そんな悪条件が重なると、私たち盲導犬使用者は現状判断ミスをしてしまうことさえあります。
 もちろん同伴する盲導犬は決してスーパードッグではありません。あくまでも私たち使用者の指示により、彼らは自分の能力を発揮するのです。
 盲導犬使用者にとって、安全、安心できる歩行、各種交通機関を利用しての安全、安心できる移動は、日常的に強く切望するところです。

 今回の東京メトロ銀座線 青山1丁目駅ホームから盲導犬使用者が転落死したという悲報を受け、私たち全日本盲導犬使用者の会は、より安全に、より安心できる駅ホームを利用するために、次のことを強く求めます。
 

一 ホームドアの早急な設置と、ホームの点字ブロックの再点検等、ホーム上の再度の安全点検をすること。
一 すべての駅ホームに安全監視員など駅係員の人員を増やすと共に、その在所時間帯を長くすること。
一 ホームでの歩きスマホや、点字ブロック上の歩行を妨げる行為等、迷惑行為を強制的に禁止すること。
一 すべての駅に内方線付き点状ブロックを敷設するとともに、視覚障碍者がホーム上の点字ブロックを踏み越え、線路側により近い場所に足を踏み入れたことが、自分自身の足裏の感覚で確実に判断できるよう、ホーム端の部分の床材を容易に判断可能な材質にすること。
一 盲導犬訓練所において全ての盲導犬のフォローアップを定期的に行うことを義務付けること。
一 駅のホームや、各種交通手段の利用等、社会の中で多くの人々に盲導犬使用者を見守り、危険に遭遇しようとしている場合には、速やかに声がけや援助をしていただけるよう私たち盲導犬使用者も強く社会へ啓発、啓蒙に努める。
一 盲導犬使用者が二度とこのような悲惨な事故に巻き込まれないよう、私たち使用者も、より安全な移動に努めて行くと共に、関係各機関に対し安全対策を計るよう強く求める。

平成28年度 執行部組織

 会長 郡司七重
 副会長(事務局担当) 蛭田友子

 理事 会計部 生長善治郎
 理事 情報部 山本誠
 理事 会報部 すきっぷ担当 溝尾智重子
 理事 会報部 池田純
 理事 問題対策部 杉元忠幸
 理事 問題対策部 杉元あけみ
 部員 問題対策部担当 栗田陽子

 監事 森田富廣(とみひろ)
 監事 内藤夏子

 相談役 清水和行