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右向きにシッツしている盲導犬のイラスト
ユーザー リレーエッセー "あいつと私"
最新号 第22話 第21話 第20話  "あいつと私"   読み物集のメニューページよりリンクしています。

ボランティア リレーエッセイ "ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"
"ボクだって わたしだって おりこうなんだもん"   読み物集のメニューページよりリンクしています。

東京メトロ銀座線青山1丁目駅ホームでの盲導犬使用者の転落事故に関する声明 (平成28年9月)

平成28年度 執行部組織
 
交流会開催費補助制度(平成28年6月1日改正)を更新しました。
 
★ 第22回総会(平成28年5月)で承認されました、全日本盲導犬使用者の会 『規約』と『役員選挙管理規定』が更新されました。
 
 
★ 日本補助犬情報センター 「補助犬受入実態の把握および阻害要因の調査報告(補助犬ユーザーアンケート調査編)」(外窓で開く)
 
★ 全国盲導犬施設連合会 情報誌 DUET25号・盲導犬情報第16号 (外窓で開く)
 
歩行・お仕事中の盲導犬。お仕事中の盲導犬には、声をかけないでくださいね < m(__)m >
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鹿児島大会にて、盲導犬たち No,7鹿児島大会にて、盲導犬たち No,8
 

ユーザー リレーエッセー "あいつと私"

あいつと私 第22話

私、エリンとその仲間たち 私はエリン。4歳の女の子です。おかあさんの所には、一昨年2代目としてやってきたんだ。体が白くて耳先が茶色っぽいことからエリンならずエリンギなんて言われるけれど、小顔で色白でかわいいとみんな言ってくれるんだ。おかあさんも自分が言われているみたいで満足げって カ・ン・ジ。
 共同訓練を終えておかあさんの家に初めて行った時、私はホントびっくり!! 部屋に入った途端に「お前、誰だ。」と言わんばかりに2匹のチビ犬がワンワン吠えてきたの。おかあさんは前の犬のふりしてそっと紛れ込まそうとしていたんだって。おかあさん、それはとても無理だよ。だって毛色がぜんぜん違うじゃないか。このトイプードルとかいう奴らは小さいくせにとても気が強いんだ。でもお年寄りだから気づかってあげないとね。
 実は、おかあさんの所にはミニチュアダックスとかいう犬がもう1匹いたんだ。でも、この間18歳10カ月で旅立って行ってしまったんだ。おかあさんは悲しそうな顔をして ずっとなでていたね。私よりずっとずっと長い間おかあさんと暮らしていたんだものね。
 それに、「ピーちゃん、ピーちゃん」と鳴くインコとかいうのもいるんだ。初めて見た時は何かと思っておもわず目が釘付けになってしまったんだ。
 今はこの仲間たちと仲良く暮らしているよ。お出かけする時はおかあさんを独り占めできるのが自慢なんだ。
 おかあさんは私に直してもらいたいところが3つあるんだって。
 1つ目は、道を左に寄って歩かないところ。だって、道の端は閉そく感があるし、砂じゃりやゴミがあるし、雨上がりなんかジメジメしててもう最悪!!真ん中歩いたほうがさっそうと歩けるよ。せめて白線の所を歩くので許してよ。
 2つ目は、登り坂になると超スピードダウンするところ。だってもう見ただけで疲れそう。おかあさんには「ゴー。ゴー。」とハッパをかけられるんだ。だけど、どうにも足が前に進まないんだ。
 そして3つ目は、私が勝手に道を決めるところ。別に決めているわけじゃないよ。そっちに行くだろうと思って教えてあげているんだ。なんか時々違うみたいなんだけどね。でもさぁ、おかあさんが道に迷った時は私が教えるのをバッチリ頼りにしているよね。
 おかあさんも私に言いたいことはいろいろあると思うんだけど、でも私もやる時はちゃんとやっているんだ。今日も歯医者で待っている時、ダウンしてずっと静かにしていたの、で みんなに「エライね。」と言われ、おかあさんも鼻高だったよね。
 おかあさんは「人生この先上り坂がいいな。」なんて言っているけれど、その坂って疲れない? これから6年 私も頑張るので、ぜひゆるやかな坂を登って行ってくださいね。


 

あいつと私 第21話

私がしゃがんで、オリバーはハーネスをつけて、私の左に座っています。オリバーは着ている洋服の色が青でハリネズミの絵が書いてあります。後ろに私たちの家です。  こんにちは、山城ウェンディと申します。
 私は20年前に家族と一緒にペルーから日本に来ました。
 初めのころに白杖を使ってバスと電車に乗って作業所に通ったり、いろいろな所へ遊びに出かけたりしていました。
 その一方で、何回も白杖を自転車にひっかけられて折られたり気をつけていても人とぶつかったりすることも良くあり、とても大変でした。
 そのため、2012年に盲導犬と生活することを決意し、翌年には盲導犬ユーザーになりました。
 盲導犬協会では、訓練の最初に犬の名前や毛色、生年月日などを紹介され、とても緊張しましたが感動もしました。
 初めてオリバー(私の相棒)にハーネスを装着して部屋へ戻ると、私とオリバーの二人きり。優しく甘い声で話しかけながら全身をなでました。
 でも、前足と尾をなでようとした時オリバーは自分の足をさっと隠してしまいました(笑)

 それからオリバーとの歩行がスタートしました。
 盲導犬ユーザーになるための訓練期間中にクラスメイトと仲良くなり、笑ったりときには涙がぽろぽろしたり、良い盲導犬ユーザーになれるか悩みもしました。
 けれども、2013年3月23日に訓練が終わり無事に卒業できました。
 その日、私がオリバーとの訓練で学んだことを頭と心に刻んで緊張しながらも電車に乗り、人生の新しいパートナーと一緒に家に帰りました。それからは、それまで白杖で確認して歩いていた所を、改めてオリバーと歩いて行きました。
 ところで、私には子供がいないため子供と外出したことがありませんでした。
 しかしオリバーがパートナーになってから初めての夏のある日、小さな甥が「マックのハッピーセットが食べたい!」と言うのです。
 初めての経験でしたが、3歳を過ぎた甥と右手をつなぎ、左手はしっかりとハーネスを握って道路を渡り、甥の話を聞きながらオリバーに指示をしたり、歩行中の道に集中しながらバス停に着き、無事にハッピーセットを食べることができました。
 オリバーのサポートのお陰で安心して子供とお出かけできたことがとっても嬉しかったです。
 今でもお出かけの準備中にオリバーが嬉しそうに私のそばに来て「頭なでて、ハーネス着けて!」と要求します。
 いつものかわいい甘えん坊の私の相棒、オリバーです。


 

あいつと私 第20話

ボランティアで行っているひばりケア・認知症カフェでギターを持っているおとうさんと私ルナ 私の名前はルナ。黒ラブの女の子、5歳になりました。秋田に来て3年。
 びっくりしたのは、おとうさんの家の周りの道路に歩道が無い。初めてこっちで歩行訓練をした時、歩道だと思って真ん中歩いていたら、「寄って!寄って!」と注意されてしまった。ほんとまぎらわしい道路なんだから!
 でも家の近くには、駅まで続く遊歩道があり、春になると桜の花がとても綺麗! 私はその道をおとうさんと歩くのが大好き! 駅までのまっすぐ道だけど、車も通らないし、色々なお友達ワンちゃんとも会える。その道の途中に公園に入る道があるんだけど、こっちに来た時 訓練で何度か歩いたのよね。協会の訓練師さんが帰ってから、おとうさんと歩いたら迷子になってしまい、それからはハーネスを付けたときは行ってないよね。

 夕方になると、おとうさんは台所に立って夕ご飯を作ります。
 トトトトン
 まな板の上でリズミカルな音が響いてきます。 私はこの音を聞くとなんだかそわそわして落ち着かなくなっちゃう。だって私のご飯もそろそろってこと知っているんだもの!
 おとうさんの様子を窺いにキッチンの所までくると、おとうさんは何事もないように、鮮やかな包丁さばきで、タマネギのみじん切りをしている。手元を全く見ないで大丈夫なの?心配でおとうさんの横まで近づくと、私に気づいて、「ルナちゃん、タマネギは食べられないよ!ご飯はもう少し待ってね!」
 おとうさんは、おかあさんが仕事の時はこうして夕ご飯を作っている。
 なんでもおとうさんは、目が見えていた頃、コックさんをやっていたらしい。20代前半で調理師免許を取り、関東や秋田市内の飲食店などでコックさんとして働いていたが、38歳の時、病気で光を失ったとのことだ。
 ジャージャージャー
 今度はみじん切りしたタマネギを炒めている。おとうさんは何気なく大きな声で歌を歌いだした。うー!この曲はおとうさんの18番、中島みゆきの「糸」だ。おとうさんは趣味でギターを弾いている。ギターの音色はとっても良いので、おとうさんがギターを弾き出すと、おとうさんの近くまで寄ってギターの音にうっとりしている。でもおとうさんの歌がちょっとね。おとうさんが歌いだすと、私はまたベットにもどる。
 おとうさんは最近おとうさんの知り合いの老人施設で開催される認知症カフェでギターの演奏をボランティアでしている。
 ペタペタペタペタ
 挽肉、香辛料、パン粉、炒めたタマネギなどを入れて捏ねだした。
 そういえば、おとうさんは5月から老人介護施設でもマッサージの仕事をしている。私も違う所に行けてうれしい。それに老人施設に行くとみんな私をかわいがってくれる。
 おとうさんが昔訪問マッサージの仕事で、いろいろな施設に私と行っていた時の話。ある施設に行った時、施設の廊下で擦れ違った瞬間、「ワンちゃん!ワンちゃん!」って声をかけられた。その時は、そのままマッサージする方のお部屋に行ったけど、その後 施設のスタッフさんに、「さっきワンちゃんって言った方、今まで言葉を発した事無かったのよ、声を初めて聞いたのよ。ビックリしたわ。ワンちゃんって不思議な力があるんですね。」私にも判らないけど、なんかそう言われるとうれしい。
 ジュージュージュー
 なんか焼いている! あ!ハンバーグだ! クンクン、あれ?すこし焦げた臭いが。そろそろ裏返すタイミングよ!
 あちちちち
 また手でひっくり返そうとしたのね。道具使えばいいのにって思うけど、なんか道具使うとうまくひっくり返せないと言ってよく手でやっているわ。
 おとうさんは昔 知人に「調理の経験を生かしたら」と勧められ、主に視覚障害者に向けて比較的簡単な家庭料理のレシピをインターネット上で紹介していたわ。今は中々忙しくて止めているけど、また再開したいと言っている。
 「やったーー!ハンバーグ出来たー!お皿に盛りつけて出来上がり!よしご飯も出来たし、ビールでも飲むか!」
 あのー!私のご飯忘れていない? 「ゴメンゴメン ルナちゃん、ご飯どうぞ!」やったー!ご飯だ、ご飯だ。

 全日本盲導犬使用者の会 発足15周年記念「東海道五十三次 盲導犬使用者ウォークリレー」でご一緒した使用者さん、ボランティアさんと年に一回 新年会を行っています。遠方のため中々参加出来ませんが、丁度10年目に当たる2019年にこのメンバーでもう一度10年前のように歩いてみようとの計画が持ち上がりました。ぜひその時はルナちゃんと参加したいと思っています。
 これからも、ハーネスから伝わるあたたかい光と、出会った方々のご縁を大切に、どんどん社会に出て行きたいと思います。

東京メトロ銀座線青山1丁目駅ホームでの盲導犬使用者の転落事故に関する声明

 平成28年8月15日17時45分ころ東京メトロ銀座線 青山1丁目駅 渋谷方面ホームから盲導犬使用者の品田 直人氏が転落、死亡するという大変痛ましい事故が起きました。
 被害者ご本人はもとより、ご家族様に深く哀悼の意を表します。

 駅ホームは視覚障碍者にとって欄干のない橋を歩いているような場所です。盲導犬使用者の私たちも転落しましたら命がないか、或いは大きな怪我を負うことは必定な場所です。それだけに私たちはパートナーの盲導犬との慎重な歩行を行っていますが、その駅ホームによっては狭い場所に柱やベンチ等、多くの障害物があります。その上、電車に乗り降りする人等、本当に多種多様な利用者が行き来し、非常に危険な場所であります。
 特に駅ホームでは、走行する電車の音が反響し、時にはホームでのアナウンスが聞き取れない場合が多々あります。
 そんな悪条件が重なると、私たち盲導犬使用者は現状判断ミスをしてしまうことさえあります。
 もちろん同伴する盲導犬は決してスーパードッグではありません。あくまでも私たち使用者の指示により、彼らは自分の能力を発揮するのです。
 盲導犬使用者にとって、安全、安心できる歩行、各種交通機関を利用しての安全、安心できる移動は、日常的に強く切望するところです。

 今回の東京メトロ銀座線 青山1丁目駅ホームから盲導犬使用者が転落死したという悲報を受け、私たち全日本盲導犬使用者の会は、より安全に、より安心できる駅ホームを利用するために、次のことを強く求めます。
 

一 ホームドアの早急な設置と、ホームの点字ブロックの再点検等、ホーム上の再度の安全点検をすること。
一 すべての駅ホームに安全監視員など駅係員の人員を増やすと共に、その在所時間帯を長くすること。
一 ホームでの歩きスマホや、点字ブロック上の歩行を妨げる行為等、迷惑行為を強制的に禁止すること。
一 すべての駅に内方線付き点状ブロックを敷設するとともに、視覚障碍者がホーム上の点字ブロックを踏み越え、線路側により近い場所に足を踏み入れたことが、自分自身の足裏の感覚で確実に判断できるよう、ホーム端の部分の床材を容易に判断可能な材質にすること。
一 盲導犬訓練所において全ての盲導犬のフォローアップを定期的に行うことを義務付けること。
一 駅のホームや、各種交通手段の利用等、社会の中で多くの人々に盲導犬使用者を見守り、危険に遭遇しようとしている場合には、速やかに声がけや援助をしていただけるよう私たち盲導犬使用者も強く社会へ啓発、啓蒙に努める。
一 盲導犬使用者が二度とこのような悲惨な事故に巻き込まれないよう、私たち使用者も、より安全な移動に努めて行くと共に、関係各機関に対し安全対策を計るよう強く求める。

平成28年度 執行部組織

 会長 郡司七重
 副会長(事務局担当) 蛭田友子

 理事 会計部 生長善治郎
 理事 情報部 山本誠
 理事 会報部 すきっぷ担当 溝尾智重子
 理事 会報部 池田純
 理事 問題対策部 杉元忠幸
 理事 問題対策部 杉元あけみ
 部員 問題対策部担当 栗田陽子

 監事 森田富廣(とみひろ)
 監事 内藤夏子

 相談役 清水和行